クープランのピアノには秘密が !?

『サイン』って何のこと??

調律師の三矢さんのレポートです。

ドイツ最古のピアノメーカー SAUTER社
SAUTERピアノ28年目のメンテナンスについて

クープランのピアノ教室で皆さんの中心に置かれている特別なSAUTERピアノは、1992年に南ドイツ・シュパイヒンゲン本社工場で製作され日本に送られました。 この楽器に対する大きな自信の表れとして、ピアノの鉄骨には6代目社長Carl Sauter氏のサインが記されています(写真①)。

写真①写真②
写真②の右から、現社長のUlrich Sauter、前社長Carl Sauter、筆者(1990年SAUTAR社本社にて)。

お教室に通う皆さんと一緒に長い時間音楽を作ってきたピアノは、鍵盤やアクションの関節部分にある摩耗したクロス(フェルトを織った布)や、弦をたたくハンマーフェルトの消耗・硬化などでタッチや音色に遜色が出始めていました。


写真③
一つの鍵盤に4枚ずつ張られたクロスをはがし、新しいものを1枚ずつ張っていく。


写真④
弦との衝突で固まった部分のフェルトを削り取り整形する。

ゆるんだ関節部分を見直すことと、消耗した部品を交換・調整することでタッチによるコントロール性能を大きく向上させることができます。
生徒の皆様のレッスンがより充実したものとなるように、これからもクープランの3台のピアノの管理を続けてまいります。

音楽総合クープラン 様 ピアノ技術担当
(株)MORE SOUNDS  調律師 三矢 真人
https://moresounds.co.jp/

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