ピアノの4つの特徴
ピアノは何楽器でしょうか。
一般的にピアノは「鍵盤楽器」と呼ばれていて、このことは知っている方も多いと思います。しかし、ピアノは構造から言うと4つの特徴があります。第1回目の今回は、その一つの「鍵盤」についてお話しましょう。
ピアノ上達するために、皆さんは指のトレーニングに日夜励んでいることと思います。もちろんこれは基本的なことで、最も大切なことですが、ピアノは指が発音する部分に直接触れて音が出るわけではなく、鍵盤の先につながる鍵盤アクションの数多くの部品に指からの運動を伝えて、最終的にはハンマーがピアノ線を打って美しい音色を発します。ですからピアノは間接的な楽器ともいえます。そのとき、ピアノが発音するために必要なのは鍵盤の上下運動です。ピアノの上達には指の強化トレーニングに加えて、「上下運動の質」を意識することが大切になってきます。
さらに、ピアノで表現豊かな演奏をするためには「上下運動の幅」に気を配ることが大切です。鍵盤はどのくらい幅で動いているかご存じでしょうか。普段あまり考えないことかもしれませんね。鍵盤の上下運動の幅は1cmです。現代ではどんなピアノでもこの1cmの幅は変わりません。ピアノの練習して行くうちに、鍵盤の上下運動の1cmの小さな世界が広く豊かな世界に感じられてきます。その感覚はとても大切です。
そしてそれが1cmではなく10mmとしてさらにきめ細かく感じられるようになってきたら占めたものです。ピアノをより一層楽しむことができ、自由に表現できる日が近づきます。第1回目は、ちょっと抽象的なお話になりましたが、これからまた詳しくお話して行きます。次回をお楽しみにしてください。
二ツ森比呂志
この記事へのコメントはありません。